笑うと健康になるってホント?

笑うと健康になるってホント?

 

 

 

 

 

 

笑いは健康に良い遺伝子のスイッチをオンにする

“笑いの総合商社”吉本興業の協力の下で行った実験があるそうです

◆中高年の糖尿病患者19人に500kcalの食事後血糖値の上昇を調査、
①1日目は糖尿病についての単調な講義を受講、食後血糖値は平均で123mg/Dl上昇
②2日目は吉本興業の芸人による漫才を鑑賞して大笑いした日は77mg/dL上昇
漫才で爆笑した日は講義を聞いた日に比べ、食後血糖値の上昇が46mg/dLも抑制

 また、がん細胞などを殺す「NK(ナチュラルキラー)細胞」を調べたところ、
大笑いした後は、もともとNK細胞の働きが低い人は高くなり、高すぎた人は低くなって、
適正な状態に落ち着いていたそうです

さらに、血液中の白血球を遺伝子レベルで調べてみると、
「笑った後には、感染予防やNK細胞の活性化などに関わる遺伝子群の発現が高まり
糖尿病や抑うつ、炎症反応に関わる遺伝子群の発現は低下するという傾向が認められました。

健康に良い遺伝子のスイッチがオンになり、逆に健康を損なうような遺伝子はオフになっていたようです。
このような遺伝子レベルでの変化が起こった結果、食後血糖値の上昇が抑えられたり、免疫力が高まったりしたと考えられます。

笑いは、喜びや楽しみ、心地よさ、満足感といった“快”の感情が表に現れ出たもの。
そういった前向きな心の状態が身体によい影響を及ぼすのです。まさに『病は気から』ですね」

 “作り笑顔にも効果がある!

 なかなか笑えないという日にぜひ試してほしいのが、“作り笑顔!

 「笑うと、口角を上げる大頬骨筋(だいきょうこつきん)や目の周りの眼輪筋(がんりんきん)などの表情筋が動いて、笑顔ができる。別に楽しいことがなくても、この表情を作るだけで脳は笑っていると錯覚し、気分がほぐれてきます。箸を歯で横にくわえて、“作り笑顔”をするだけでも、脳のドーパミン系の神経活動が活発になって、快の感情が引き起こされたという報告もあります」
 

『幸福論』を書いたフランスの哲学者・アラン⇒「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」
人生、笑ったもの勝ちですね。